建物の本質的な価値を見極める
日本は長い間「土地」に価値があると考えてきました。そのため、建物への評価はじつは大ざっぱで、「価格以上の価値がある」中古住宅もけっこうあります。
「価格以下の価値しかない」ハズレ物件に惑わされないために、見た目の美しさだけでは分からない、建物が持つ本当の価値を見極めることがとても重要です。
立地の良さや建物の見た目だけに惑わされていると、良い物件は見えてきません。まずは「どこを見るべきか」を確認しましょう。
「地域力」が高いエリアは物件価値が上がる
次の3つのチェックポイントを確認して地域力を見極めましょう。
住民の地域への愛着・誇り
- 地域が主催するイベント(お祭りなど)は盛んか
- 住民たちがその地域に愛着や誇りを持っているか
- 景観法への取り組みなどはあるか
快適性(交通インフラ・公園の有無)
- 交通インフラの整備はどうなっているか
- 公園や緑化の有無
- 騒音や震動、臭いなどはないか
- 学校・病院など生活に必要な施設はあるか
- 地域全体の都市計画はどうなっているか
防犯・防災(犯罪・災害)
- 地域の治安の確認
- 大雨や台風時に浸水する地域か
- どのような地盤環境か
まとめ
本当に価値がある物件とはなにか?
中古住宅を選ぶ際、気になるのは土地の価値や外装や内装の美しさ、利便性でしょう。しかし、中にはその評価に従って算出された価格よりも、価値が異なる物件も存在します。
そのポイントとなるのが、耐久性や耐震性・断熱性、メンテナンス状況などといったその建物の本質的価値、さらに建物だけでは測れない地域力の高さです。
地域力とは、防犯・防災、快適性、さらにその地域に対する住民の愛着・誇りといった、地域レベルのことです。物件そのものの価値だけではなく地域力も総合的に見て価値を見極めましょう。