2024.03.15
秋田で知る、快適住宅の性能基準とは?

PROFILE
むつみワールド編集部秋田の住宅不動産
新築・中古住宅・賃貸アパート・不動産売却・アパート経営など、各分野で経験豊富な専門チーム陣が、お客様の大切な暮らしづくりをサポートしています。
新築・中古住宅・賃貸アパート・不動産売却・アパート経営など、各分野で経験豊富な専門チーム陣が、お客様の大切な暮らしづくりをサポートしています。
お家づくりでは信頼できる専門家を見つけることが一番大切です。秋田は、夏は暑くて冬は寒い地域なので、快適なお家づくりには冷暖房計画や光熱費対策など考えることが沢山あり、こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
「何から始めれば良いか分からない」
「家の性能が大事なのはわかるけど、どこまでやれば良いのか分からない」
「家の価格が上がっているのでコストを抑えたいけど、安かろう悪かろうの家は絶対嫌」
秋田で55年を超える建築実績を持つむつみワールドでは、資金計画から土地探し、設計プランなど、新築・中古住宅に関わらずどんなことでもお気軽&完全無料でご相談を受付中。
秋田県内で注文住宅の施工を行う会社は、地域の気候や環境条件を考慮した家づくりを実施しています。特に豪雪や湿気に強い工法や素材を採用し、耐久性と気密性の高い住まいを実現することが重要です。気密性が高い住宅は、冬の暖房効率を高め、夏も快適な室内環境を保てるため、秋田の厳しい気候に適しています。
施工会社によっては、**気密測定(C値)や断熱性能(UA値)**を確認できる事例を公開しており、実際の施工品質を目で見て判断することも可能です。また、自由設計の注文住宅では、デザイン性と機能性を両立したプラン提案が行われ、住まう人のライフスタイルや敷地条件に合わせた最適な工法を選択できます。
秋田で家を建てる際は、信頼できる施工会社を選び、環境に配慮した工法・素材選びや、気密・断熱性能の確認を行うことが、長く快適に暮らせる家づくりの第一歩です。
完成見学会も定期的に開催しております!実際のお家を体験しながら、お客様の要望に合わせた相談も承りますので、ぜひご相談ください。

私たち 株式会社むつみワールド は、昭和42年創業。
秋田市八橋を拠点に、半世紀以上にわたり“秋田のまちづくり”を支えてきた地元密着型の建設・不動産会社です。
地域特有の気候や予算事情をふまえ、一人ひとりに合った家づくりを丁寧にサポートしています!
「まずは自分で調べたい」「何から始めればいいかわからない…」という方のために、LINE限定の住宅ガイドブックをご用意しています。ぜひ無料でゲットしていただき、住まい探しのご参考にしてください✨
断熱で変わる省エネ基準
HEAT20が提唱する断熱基準
HEAT20とは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準を超えて、日本の断熱基準を世界レベルにしていくという考えのもとに発足された「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が定める、住宅の高断熱化技術性能の基準です。
省エネ基準4地域の秋田市の場合の暖かさ
基本的な考えは、暖房がない廊下や脱衣所などの冬場の最低室温を決め、部屋ごとの温度むらを小さくすることで温度ストレスを減らして、暮らし易さを向上させることです。
最高等級のG3グレードを建てるにはまだまだコストが結構かかりますが、むつみワールドをはじめG2グレードのお家を建てる工務店はどんどん増えてきております。
現在の日本では、HEAT20基準が補助金の直接要件ではありませんが、非常に高い断熱性能をもった家であることは間違いありません。快適性はもちろん、電気代の節約、お家の劣化軽減など、様々な面でメリットがある性能基準です。
自然力で叶える快適な家
パッシブデザインとは、冷暖房設備に依存せず、太陽の光と熱、風など自然の力を利用して住宅の快適性の向上を図る設計手法です。
立地・間取り・断熱性能・日射の取得・日射の遮蔽・通風・蓄熱性能などを総合的に考えて丁寧に設計します。
パッシブデザインの最大のメリットは、冷暖房や照明など電気機器の使用頻度を抑えるので、日々の生活コストが下がります。
また自然光や風を利用するので、冷暖房の当たりすぎからくる身体的な負担が軽減されます。
秋田の気候と住宅性能の関係とは?
秋田は冬の寒さと積雪、夏の蒸し暑さという寒暖差が大きい地域です。そのため、快適な住まいづくりには断熱性と気密性が欠かせません。断熱が不十分だと暖房効率が悪く、結露やカビの原因にもなります。気密性を高めることで、冷暖房のムダを減らし、家全体の温度差も少なくできます。
また、日本海からの湿気や塩害にも強い耐久性のある外壁・屋根材を選ぶことが大切です。秋田の気候に合わせた高性能住宅は、光熱費を抑えながら一年中快適に暮らせる住まいを実現します。
7つでわかる住宅性能
住宅性能の7つの評価項目
| No | 評価項目 | 内容の概要 |
|---|---|---|
| ① | 構造の安定(耐震・耐風など) | 地震や台風などの外力に対して、建物がどの程度安全に耐えられるかを評価。 → 耐震等級1〜3、耐風等級1〜2など。 |
| ② | 火災時の安全 | 火災の際に延焼を防ぎ、避難しやすい構造かどうかを評価。 → 外壁・屋根の防火性能、避難経路の確保など。 |
| ③ | 劣化の軽減 | 長期間使用しても構造躯体(柱・梁など)が劣化しにくいかを評価。 → 劣化対策等級1〜3。耐久性の高い住宅ほど長持ち。 |
| ④ | 維持管理・更新の容易性 | 給排水管や配線などを点検・交換しやすい設計かどうか。 → 維持管理対策等級1〜3。リフォームしやすさにも関係。 |
| ⑤ | 温熱環境・エネルギー消費量 | 断熱性・気密性・省エネ性能を評価。 → 断熱等性能等級、一次エネルギー消費量等級など。秋田のような寒冷地では特に重要。 |
| ⑥ | 空気環境 | 室内の化学物質(ホルムアルデヒドなど)の発散量や換気性能を評価。 → シックハウス対策に直結。24時間換気システムなどが対象。 |
| ⑦ | 光・視環境、音環境など(選択項目) | 採光・遮音・通風など、住み心地を高める項目を評価。 → 快適な住環境をつくる上での補助的な指標。 |
HEAT20のG2・G3比較
HEAT20(ヒート20)
とは、正式名称を
「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」
といい、全国の大学・研究者・住宅メーカーが参画して設立された団体です。
目的は、
「これからの日本の気候・エネルギー状況を踏まえた“本当に快適な住まい”の基準を示す」
ことにあります。
国の省エネ基準(断熱等級4〜7)よりも厳しい**“体感的な快適さ”**を重視しており、
→ 特に寒冷地(秋田など)では「UA値(外皮平均熱貫流率)」を中心に評価します。
G1・G2・G3グレードの違い(概要)
| グレード | 目的・水準 | 断熱性能(UA値の目安) | 特徴・体感レベル |
|---|---|---|---|
| G1 | 国の省エネ基準より一歩上 | 秋田地域で UA ≦ 0.46 | 暖房負荷が軽減し、結露が少ない。 |
| G2 | “室内のどこにいても寒くない”を目指す | 秋田地域で UA ≦ 0.34 | 室温差が少なく、冬でも20℃前後を維持。ヒートショックのリスクを大幅低減。 |
| G3 | “冬も暖房をほとんど使わず快適”を目指す最高水準 | 秋田地域で UA ≦ 0.23 | 高気密・高断熱により、外気温が氷点下でも室温が安定。光熱費が最も少ない。 |
秋田で知るUA・C値基準
秋田でのUA値・C値とは?
| 項目 | 意味 | 単位 | 説明 |
|---|---|---|---|
| UA値(外皮平均熱貫流率) | 家全体の断熱性能を表す値。数字が小さいほど「熱が逃げにくい」。 | W/㎡・K | 外壁・屋根・窓などからの熱損失を平均化して算出。 |
| C値(相当隙間面積) | 家全体の気密性能を表す値。数字が小さいほど「隙間が少ない」。 | ㎠/㎡ | 家全体の隙間面積を延べ床面積で割った値。気密測定で求める。 |
秋田版「UA値・C値」チェック表(テンプレート)
| チェック項目 | 推奨値 | 自社または検討物件 | 判定(〇/△/×) | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 地域区分 | 4(寒冷地) | |||
| UA値(断熱性能) | 0.34以下(G2基準) | |||
| C値(気密性能) | 1.0以下(理想0.5以下) | |||
| 外壁断熱厚み | 105mm以上 | |||
| 窓の種類 | 樹脂トリプルガラス or Low-Eペア | |||
| 換気システム | 第1種熱交換型 | |||
| 結露対策 | 有/無(通気層・防湿層) | |||
| 施工時気密測定 | 実施済み/未実施 | |||
| 測定日・C値結果 | 例:2025/10/01 0.4㎠/㎡ | |||
| HEAT20等級 | G1/G2/G3 |
ZEHや長期優良住宅との違い
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の特徴
- 「使うエネルギー ≦ 創るエネルギー」 を目指す住宅。
- 太陽光発電や高効率設備(エコキュート、HEMS)を組み合わせて、年間の一次エネルギー消費を±0にする考え方。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な基準 | 省エネ基準+創エネ(太陽光発電など) |
| UA値目標(寒冷地) | ≦0.4前後(HEAT20 G1〜G2程度) |
| C値目標 | ≦1.0が理想 |
| 特徴 | 光熱費を抑え、補助金対象になりやすい |
| 注意点 | 太陽光パネルが前提。断熱性能だけでなく創エネ機器の搭載が必要。 |
長期優良住宅の特徴
- 国の認定制度。
- 「長く安心して住み続けられる住宅」を評価する総合基準で、
断熱だけでなく構造・維持管理・可変性なども対象。 - 認定を受けると住宅ローン減税・補助金・固定資産税の軽減などの優遇がある。
| 主な評価項目 | 基準内容 |
|---|---|
| 耐震性 | 耐震等級2以上(推奨3) |
| 省エネ性 | 省エネ等級5以上(UA値0.46以下) |
| 劣化対策 | 劣化対策等級3以上 |
| 維持管理 | 維持管理対策等級3以上 |
| 可変性 | 間取り変更が容易な設計 |
| 居住環境 | 地域計画・景観への適合 |
| 維持保全計画 | 定期点検・修繕計画の策定 |
★長期優良住宅は総合的な安心の証明書。
HEAT20やZEHが「性能」に特化しているのに対し、
法的な認定・優遇制度に直結します。
心地よく暮らすパッシブの家
パッシブデザインとは、太陽の光や風といった自然の力を上手に活かし、できるだけ機械に頼らず快適に暮らすための設計方法です。建物の形や窓の位置、断熱・気密性能を工夫することで、夏は涼しく、冬は暖かく、一年を通して快適な室内環境を保ちます。
秋田のように寒暖差が大きい地域では、南向きの窓で冬の日射を取り入れ、庇や植栽で夏の日差しを遮る工夫が効果的です。さらに、UA値0.34以下・C値0.5以下を目標にした高断熱・高気密設計で、外気の影響を抑え、少ないエネルギーで快適に過ごせます。
パッシブデザインは、HEAT20やZEHとも相性が良く、自然の力を活かした省エネで心地よい暮らしを実現します。四季のある秋田だからこそ、自然と調和した住まいが、本当の快適さを生み出します。
秋田で利用できる補助金・助成制度まとめ
🏘 秋田県・自治体ベースの補助・支援制度
| 制度名 | 対象・条件 | 補助内容・金額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 秋田県 住宅リフォーム推進事業 | 子育て世帯/移住・定住世帯/一般世帯で断熱・省エネ・防災改修などを行う場合 | – 子育て世帯(持ち家型):工事費の 20%まで/上限 40万円 秋田県公式サイト – 中古住宅購入+リフォーム型:工事費の 30%まで/上限 60万円 秋田県公式サイト+1 – 断熱・省エネ改修:工事費の 10%まで/最大 8万円 eハウスビルダーズ│東北電力推奨 省エネ住宅施工店 | 適用条件:工事費 50万円以上、県内業者施工、所定期間内の完了など 秋田県公式サイト+1 |
| 秋田市 住宅リフォーム支援事業 | 秋田市内の住宅の増改築・改修を行う場合 | 工事費 50万円以上で 一律 5万円 (中心市街地区域では 10万円) 秋田市+2一級塗装建築技能士在籍|秋田市の外壁塗装・屋根塗装・塗り替え|有限会社成田塗装店+2 | 補助金の申請は、工事完了後申請。回数制限などあり。 秋田市 |
| 秋田市 多世帯同居推進事業 | 家族形態を変えて多世帯同居する改修を行う場合 | 工事費の 1/2(50%) を補助 上限:50万円(通常)・100万円(県外からの移住/子どものいる世帯) 秋田市+2秋田市公式サイト+2 | 他補助との併用制限あり。申請期限・条件に注意。 秋田市+1 |
| 秋田市 住宅用太陽光発電システム設置補助金 | 市内住宅に太陽光発電システムを導入する場合 | 設置費用の一部を補助(具体金額・割合は自治体案内を要確認) 秋田市公式サイト+1 | 補助要件・予算枠あり。申請手続き先は環境総務課など。 秋田市公式サイト+1 |
| 秋田市 若者移住促進事業補助金 | 秋田市に移住する若者・夫婦世帯 | 住宅取得(新築・購入)や引越し費用に対する補助金制度あり 秋田市公式サイト | 申請には移住後一定期間居住など要件あり。予算枠に達すると打ち切り。 秋田市公式サイト |
秋田市では「住宅に関する補助金」「快適な住環境整備を支援します!」といった制度名で、助成・補助を行っています。 秋田市公式サイト+3秋田市公式サイト+3秋田市公式サイト+3
主な制度と内容は以下のとおりです:
| 制度名 | 対象・条件 | 助成内容・金額 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 住宅の増改築・リフォーム助成 | 市内に住所がある所有住宅、工事費50万円以上 | 通常:一律 5万円 中心市街地活性化計画区域内:10万円 秋田市+1 | 工事完了後の申請、年度内1回、補助金枠終了で締切 秋田市+1 |
| 災害復旧工事助成 | 災害被害を受けた住宅の復旧工事 | 工事費の10%、上限 5万円 秋田市 | 被害証明書・罹災証明書の提出が必要 秋田市 |
| 多世帯同居改修助成 | 住宅を改修して多世帯同居する場合 | 対象工事費の1/2 上限:県内在住者同居 50万円、県外移住または18歳以下子ども同居 100万円 秋田市+2秋田市公式サイト+2 | 同一工事の他助成制度との併用不可のケースあり 秋田市 |
| 住宅用太陽光発電設置助成 | 市内の住宅に太陽光発電システムを設置する場合 | 設置費用の一部助成(1kWあたり助成など) 秋田市公式サイト | 設備仕様・申請時期・補助枠に制限あり 秋田市公式サイト |
| 耐震診断・耐震改修助成 | 木造住宅の耐震化を行いたい住宅所有者 | 診断支援・改修補助を実施 秋田市公式サイト+1 | 建築指導課など担当課への申請が必要 秋田市公式サイト |
| 子育て世帯移住促進助成金 | 子育て世帯で秋田市に移住する場合 | 住宅取得(新築・購入)、賃貸初期費用、引越し費用などの一部補助 秋田市公式サイト+1 | 転入前に秋田県の移住定住登録が必要 秋田市公式サイト |
実際に体感できる完成見学会のご案内
家づくりで本当に大切なのは、「数字」よりも「体感」です。
断熱性能や気密性能、パッシブデザインの工夫は、図面や説明だけでは分かりにくいもの。だからこそ、実際の建物で“体感”することが一番の近道です。
今回の完成見学会では、HEAT20 G2グレード相当の断熱性能や、高気密(C値0.5以下)の住まいを実際にご覧いただけます。
冬は暖房を少しつけるだけで家全体がぽかぽかと暖かく、夏は直射日光を遮って涼しく過ごせる——そんな快適さを現地で体感してください。
さらに、設計段階で工夫した日射取得や通風計画、家事動線、収納計画なども見どころの一つ。
ご家族で暮らしをイメージしながら見学できるよう、担当スタッフが丁寧にご案内いたします。
ぜひこの機会に、図面では伝わらない「心地よさ」と「暮らしやすさ」をご体感ください。
まとめ:性能を知ることが納得の家づくりの第一歩
家づくりで本当に大切なのは、デザインや間取りだけではありません。
毎日を快適に、そして安心して過ごすためには、「住宅性能」を正しく理解することが第一歩です。
断熱性能(UA値)や気密性能(C値)、HEAT20・ZEH・長期優良住宅といった性能基準は、どれも住まいの快適さと光熱費、そして将来の資産価値に大きく関わります。これらの数値や基準を知ることで、目に見えない“家の質”を比較でき、納得のいく家づくりが実現します。
秋田のような寒暖差の大きい地域では、性能を理解し、実際に体感することが何より大切です。
ぜひ完成見学会などの機会を活用し、ご自身の肌で“本当に快適な家”を確かめてみてください。


