2024.03.15
中古住宅のリフォームは将来も見据えて内容を決めよう
建物の基本性能は心配ないか?リフォームの優先順位を決めよう
何を優先すべきかを見極める
リフォームは「見た目」や「今やりたいこと」が先行しがちです。
ただし、お家全体の快適性を上げるなら断熱改修、終の棲家も視野に入れるならユニバーサルデザインを考えるなど、何が大切なのかの優先順位をしっかり付けていきましょう。
リフォームで考えられる種類は主に4つ
- カスタマイズ:外壁張替、壁や床の内装リニューアル、キッチンなどの住宅設備や間取りの変更
- 修繕&耐震補強:雨漏りやシロアリによる構造補修、基礎の補修や耐震補強
- 省エネ・快適性:トリプルサッシなど窓まわりの改修、壁・床・天井などの断熱補強
- ユニバーサルデザイン:段差を無くす・手すりを付ける、トイレのバリアフリー化
カスタマイズか修繕かは築年数が一つの目安
築年数が浅く劣化状態が深刻でない場合や、いずれは建て替えも視野に入れている場合は、見た目や使い勝手を自分好みにカスタマイズするリフォームで十分かも知れません。
築年数が経っていて耐久性に不安を感じる場合、または今はまだ問題なさそうでも、長く住むことを考えている場合は、修繕リフォームをしておくと安心でしょう。
改めてチェック!日本の耐震ルール
1981年に新耐震基準の施行が開始
耐震基準が見直され新耐震基準が誕生しました。震度5程度の地震でも損傷しない事、震度6〜7程度の地震でも崩壊や倒壊をせず、命が守られることを基準にしています。
2000年に木造住宅の耐震基準が改正
新耐震基準では弱点だった木造住宅が強化されました。①地盤に応じた基礎の設計②接合部に金具取り付け③偏りのない耐力壁の配置を主に変更しより強固な家に。
木造一戸建ては2000年以降の建物が耐震性では安心
中古住宅で覚えておきたい年数が、新耐震基準が施行された「1981年」と、改正された「2000年」です。81年以降の建物は大地震が起きた際でも、建物内の人の安全は確保されるだけの強度を持っています。
木造であれば、2000年以降がより強固な造りになっています。もちろん、耐震補強をすることで、古い物件でも耐震性の確保は可能です。
まとめ
リフォームは将来のこと、そこに住む家族構成のことを考えて進めよう
リフォームは「見た目」や「今やりたいこと」が先行しがちです。しかし、今後のことを考えれば、大切なのは優先順位を決めることです。終の住処にするなら断熱やバリアフリーを考慮したいですが、リモートワークをするなら間取りの変更が必要になるかもしれません。
「どれくらいそこに住むのか」といった点に加えて総合的に検討しましょう。